犬のフィラリアとは?正しい予防法と感染の原因や症状まとめ!

犬のフィラリアとは?正しい予防法と感染の原因や症状まとめ!
3月ごろからフィラリア予防を始める人は多いのではないでしょうか?
犬のフィラリアは蚊によって引き起こされる病気になります。
そのため、蚊が発生する春ごろからしっかりとフィラリア症の対策を行いましょう。
もし犬がフィラリア症にかかると、死んでしまう可能性があります。
今回は犬のフィラリアの予防法と感染の原因やフィラリアの症状について徹底的に解説してきます。

フィラリアとは

全長が20〜30センチになる寄生虫で、犬猫の心臓の右心室、肺動脈に寄生するのが特徴です。生存期間は5〜6年と非常に長く、進行が進むに連れて心臓病、肝臓病、腎臓病などの様々な病気を引き起こします。そのため、犬のフィラリアに感染すると寿命が縮まります。
フィラリアの感染によって引き起こされる病気のことをフィラリア症と言い、犬がフィラリアに感染した際は、犬フィラリアまたは犬糸状虫と呼ばれます。犬フィラリアにならないためにも毎年予防する必要があります。犬フィラリアは蚊が感染媒体となるため、春〜秋にかけての予防が一般的です。また、蚊のいるシーズンを3回超した犬は、かなり高い確率でフィラリアに感染しているという統計もあります。そのため、多くの飼い主様が自主的にフィラリアの予防薬を使用して対策をしています。

フィラリア

犬フィラリアの原因と感染経路

フィラリアがどのような寄生虫なのかわかって頂けたと思います。次に犬フィラリアになる原因と、その感染経路について話したいと思います。

犬フィラリアの原因について

まず、犬フィラリアの原因は蚊による感染です。後ほど詳しく図解で説明しますが、犬フィラリアは蚊が原因で発症する病気なのです
犬フィラリアの原因なる蚊は、約16種類が確認されており、アカイエカやヒトスジシマカが代表的ですが、他にもコガタアカイエカやトウゴウヤブカなどがいます。地域によって違いがありますが、特に犬フィラリアの感染が活発になる時期は7月から9月と考えられています。これは蚊の繁殖が盛んな時期が7月~9月になるからです。しかし、この期間だけ予防しても意味がなく、3月から12月の間が犬フィラリアの予防期間になります。

犬フィラリアの感染と寄生のメカニズム

前述したとおり犬フィラリアの原因は蚊による感染でした。犬フィラリアの感染から寄生までのメカニズムについて画像を使いながら説明していきます。

  • まず初めに蚊がフィラリアに感染した犬の血を吸います。フィラリアに感染した犬の血液中には、ミクロフィラリアと呼ばれるフィラリアの幼虫がいます。蚊がミクロフィラリアを体内に取り込むところからフィラリアの感染は始まります。
  • ミクロフィラリアは犬の体内では成長ができませんが、蚊の体内に取り込まれると成長を始めます。 蚊の中で2回脱皮を繰り返しながら感染能力のあるフィラリア(感染幼虫)となります。ただし、蚊の体内で成長するためには一定の条件があり、気温が25度以上ないといけません。先ほどもお伝えしましたが、25度以上ある夏場は犬フィラリアの感染が増えやすいです。
  • 感染幼虫は、蚊の体内から口元へと移動し、蚊が犬を刺して吸血すると同時に犬の体内に侵入します。しかし、この時点では感染したことにならないため、まだ犬フィラリアではありません。
  • 体内に入ってもすぐに犬の体調は変化しません。体内に侵入した感染幼虫は、筋肉や脂肪、皮膚の下で脱皮を繰り返していきます。潜伏期間は約2カ月あり、成長を続けます。その後、犬の血管内に移動して感染先である心臓と肺動脈に移動していきます。
  • 心臓や肺動脈で成長した犬フィラリアは、全長15〜30センチ程のそうめんのような形になります。オスとメスのフィラリアが心臓や肺動脈内で揃うと、ミクロフィラリアを生み出します。生み出されたミクロフィラリアは、初めに感染した時期から約7~8カ月後に犬の抹消血管に発生します。感染幼虫の寿命は、5~6年間あり、この期間は永遠とミクロフィラリアが生み出されます。そのため、犬フィラリアの予防は欠かさず毎年行わないといけないのです。

犬フィラリアに感染した時の症状

まずフィラリアが犬の体内に侵入してもすぐには症状が現れません。
フィラリアに感染してから年月が経つにつれて、じわじわとフィラリアは肺の血管や心臓、腎臓を傷つけていきます。犬フィラリアに感染した時の症状は以下の通りです。

  • 乾いた咳が出る
  • 毛のツヤが無くなる
  • 栄養障害が起こり
    抜け毛が激しくなる
  • 元気が無くなる
  • お腹が膨らむ
  • 食欲が無い
  • 血尿をする
  • 散歩を嫌がるようになる

これに当てはまると、犬フィラリアに感染している恐れがあります。乾いた咳が出るのはまだ軽症ですが、散歩(運動)を嫌がったり、抜け毛が激しくなると中等症に該当します。お腹が膨らんだり血尿が出る場合は、重症なので病院で診察してもらいましょう。ただし、飼い主様がフィラリアの症状に気付いた時には、長い間フィラリアに寄生されているため、心臓や臓器にかなりのダメージを受けているケースが多いです。犬フィラリアが進行してしまった場合には、感染前の健康状態に戻るのはとても難しく、仮にすべてのフィラリアを摘出したとしてもすでに臓器へのダメージが大きい可能性が高いです。 そうなる前に日ごろから犬フィラリアの予防は大切になります。

飼い主様が自宅でできるフィラリア予防についてはこちらから確認してください。

犬フィラリアは検査できるの?

大切な愛犬がフィラリアに感染しないためにも検査をしていない方は、一度動物病院で診断してもらうといいでしょう。犬フィラリアに感染しているか診断するには、2つの方法があります。

まず初めに血中のミクロフィラリアの有無を検査する方法です。ミクロフィラリア検査は、犬の末梢血を顕微鏡でミクロフィラリアの有無を調べます。先ほども触れたとおり、ミクロフィラリアが血液中にいるということは、犬の体内でオスとメスのフィラリアがいるということです。

次に免疫学的検査によって犬フィラリアに感染しているか知ることができます。免疫学的検査とは、専用の検査キットに犬の血液を少量垂らして感染を調べる方法です。これらの検査を同時に行うこともできます。
万が一、愛犬が犬フィラリアと診断された場合は、超音波検査、心電図やレントゲン撮影をしてフィラリアの感染状況を調べていきます。

治療方法

犬フィラリアの治療は3つあり、愛犬の年齢やフィラリアの寄生状況によって変わってきます。以下の3つが主なフィラリアの治療法になります。

1.対処治療

高齢の犬や外科術に耐えられないと診断された犬は、対処治療が行われます。対処治療とは、体内のフィラリアに対して行う治療ではなく、犬フィラリアによって起こる症状を治療することです。たとえば犬の負担を軽減するために咳や抜け毛を抑えたりお腹のお水の除去などが挙げられます。対処治療は、あくまでもフィラリアによって併発する症状を抑えるだけです。犬フィラリアが完治するわけではありません。

2.薬剤による駆除

薬剤を使用してフィラリアを駆除する方法があります。ただし薬剤の使用は、駆除した犬フィラリアが肺の血管に詰まり状況が悪化する恐れがあります。日本では、フィラリア駆虫薬の販売が数年前より中止されています。薬剤と聞くと手ごろで簡単に扱えるイメージがありますが、実は慎重な判断が必要なのです。状況によっては、重度の循環不全により愛犬を死に至らしめます。

3.成虫の摘出

外科手術によって成虫を摘出する方法があります。金属の鉗子を肺に入れてフィラリアを駆除していきます。しかし、薬剤の投与と同様に、慎重な判断が必要になります。高齢の犬や手術に耐えられる体力がない犬は、麻酔によるリスクが上がるため、外科手術を行えません。犬フィラリアに感染後の治療は非常に難しく、リスクが高いことがわかると思います。愛犬をフィラリアから守るには、感染する前に定期的に予防することが1番大切といえます。

犬フィラリアを予防する方法とは

犬フィラリアを予防するには予防薬の使用がおすすめです。
犬の大きさに従って適切な予防薬を使えば、フィラリアに感染する事はほぼありません。予防薬は、錠剤、オヤツタイプ(チュアブル)、首に垂らすスポットオン型など様々なタイプがあります。これらの予防薬は、フィラリアの感染幼虫を駆除するものではなく、体内に侵入したフィラリアの幼虫を駆除するためのお薬です。そのため毎年、定期的に投与する必要があり基本的には1ヶ月に1回の投薬となります。一番重要なのは、投薬の開始と終わりの時期です。投与の開始時期は、蚊が飛ぶようになってから1カ月後、投与終了時期は、蚊がいなくなった1カ月後になります。

犬フィラリア予防の注意事項

ミクロフィラリアは体内に入った後、心臓に移動するまでに2〜3ヶ月かかります。なので、蚊がいなくなったからといって、予防を止めてしまうのはとても危険なのです。蚊が発生する時期からいなくなる時期の2ヶ月後くらいまで(4月〜12月)の期間は必ず予防を行いましょう。最近では地球の温暖化によって蚊が発生する時期が早まったり、いなくなる時期が遅くなったりもしています。大抵フィラリア予防薬は1箱半年分の薬が入っていますが、より多めにお薬を準備することをお勧めします。

犬フィラリアの予防薬に種類はあるの?

犬フィラリアのお薬は、大きく分けて3種類があります。
チュアブルタイプ、錠剤タイプ、スポイトオンタイプがあり、それぞれに違いがあります。

チュアブルタイプ

長毛種でスポットオンが難しい、または見知らぬ食べ物でも大丈夫なペットに最適

このおやつ感覚の予防薬は、基本的に愛犬や愛猫が食べやすいフレーバーによって、飼い主さんも投薬が楽になるという利点があります。特に何でも食べてくれる大らかな性格の子が多い大型犬や、食べることが大好きなタイプ、見知らぬ食べ物にも興味を持って慎重派でない子には与えやすい予防薬です。シャンプーをする機会が多い子もそのタイミングに拘らずに与えられます。多くのチュアブルは有効成分以外に美味しい成分が含まれており、その成分にアレルギーがある子、あるいは食餌療法を行っている子には使用できません。また、しっかり噛んで食べさせる必要がある物が一般的な為、がっついて丸呑みしそうな子に与える場合は注意が必要です。